【2月21日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(80)がイタリアの大学で講演を行い、学生らに家族との食事中は携帯電話を使わないよう呼び掛け、顔を向け合っての会話がなくなれば社会は悲惨な結末を迎え、戦争へと発展する可能性すらあるとして警鐘を鳴らした。

 法王は17日、国立のローマ第3大学(University Roma Tre)で講演を行い、「テーブルに着いている時に、携帯電話で別の人と話している場合、対話が存在しないゆえに戦争の始まりである」と語った。

 法王はまた今日の若者たちのマナーにも苦言を呈し、元気よく「おはようございます」などと言わず、「没個性的な、はいはい」で済ませてしまうなど、まるで他人を「侮辱する」ことが今の社会では当たり前のようだと嘆いた。

 法王は「われわれは少し声を落とし、自分が話すよりも人の話をよく聴く必要がある」と語り、「心と心をより緊密に結びつける対話」は「暴力への特効薬である」と訴えた。(c)AFP