【2月19日 AFP】中国商務省は18日、同省ウェブサイトで「年内の北朝鮮からの石炭輸入を一時的に停止する」との声明を発表した。輸入を停止する石炭には税関書類がすでに提出されているが現時点で未処理の分も含まれるという。

 声明によると石炭の輸入停止は国連安全保障理事会(UN Security Council)が北朝鮮に課した核兵器およびミサイル開発計画に対する制裁決議に基づいたもので、停止期間は19日から今年12月末まで。

 中国は、国連安保理による制裁決議を無視して北朝鮮が今月12日にミサイル発射実験を行ってから1週間足らずで石炭輸入停止を決めた。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、同国の核兵器およびミサイル開発計画が国際的批判にさらされる中、国内での権力強化を狙っている。

 北朝鮮は、唯一の有力同盟国である中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と電話会談をした後まもなくミサイル発射実験を行った。(c)AFP/Julien GIRAULT