【12月20日 AFP】トルコの首都アンカラ(Ankara)で19日、ロシアのアンドレイ・カルロフ(Andrei Karlov)駐トルコ大使が銃撃され死亡したことについて、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は両国の関係改善や、シリア内戦を解決する取り組みを妨害することを狙った挑発だと断じた。

 プーチン氏は同日にテレビ放映された談話の中で「この犯罪は疑いなく、ロシアとトルコの関係正常化の妨害、ロシア、トルコ、イランが精力的に進めているシリアの和平プロセスの妨害を狙った挑発だ」と述べた。

 プーチン氏は、ロシアの外相と国内、国外を担当する各情報機関トップとの会議を開き「これ(大使殺害)への答えは1つしかない。テロリズムとの戦いの強化だ。無法者たちはそれを身をもって感じるだろう」と語った。

 一方、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領も同日、テレビ放映された談話で「この事件はトルコとロシアの関係正常化プロセスの破壊を狙った挑発だ」と述べた。

 ロシアとトルコの関係は、トルコ軍機が昨年シリア上空でロシア軍機を撃墜したのを機に悪化していたが、今年夏、両国政府が正常化で合意した。(c)AFP