【11月1日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、30日に行われた第19戦メキシコGP(Mexican Grand Prix 2016)で優勝を果たしたものの、今回の勝利は世界王座を守るために手遅れかもしれないと認めた。

 年間優勝3度の実績を持つハミルトンは、メキシコGPを制してタイトル獲得への望みをつないだが、総合ランキングでトップに立つチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)が初の年間タイトルに輝くことを止められない可能性があるとの認識を示し、「残念だけど、これらの結果は今季の僕にとっては手遅れになりそうだ」と述べた。

 10月2日に行われた第16戦マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2016)で、ハミルトンはエンジントラブルに見舞われ、ほぼ手中に収めていた勝利を逃してノーポイントに終わった。このレースで勝っていれば、総合争いで首位に立っていたはずのハミルトンは、「たぶんもう届かない。振り返ってみると、マレーシアGPの結果がなければ、現在とは違う状況にいただろう」と語っている。

「今は達成できるか分からない目標に向かって闘っている。実現できそうもないシナリオだけれど、とにかく最後まで全力を尽くしていくしかない。負ければ悔しいけれど、勝てば最高だ。F1でキャリアを開始してから十分に分かっているけれど、最後の瞬間まで可能性はある。だからこそ、決してあきらめたりはしない」

 残り2レースで19ポイントのリードを手にしているロズベルグは、13日に行われる第20戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2016)で優勝すれば今季の年間王者が確定する。

 メキシコGPで通算51勝目を記録し、通算4度の年間王者に君臨したアラン・プロスト(Alain Prost)氏と肩を並べたハミルトンは、これまでインテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)で勝った経験がない。それを自覚しているハミルトンは、仮にブラジルGPと今季最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2016)で優勝したとしても、ロズベルグがそれぞれのレースでポイントの取りこぼしを最小限にとどめれば、追いつけないと理解している。

 メキシコGPでは最高のレースができなかったロズベルグだが、「この状況は自分にとってクールだけれど、アプローチの仕方を変えるつもりはない」と話し、「まだ2戦残っているし、このスポーツでは何が起きても不思議じゃない。自分の思い通りにレースを戦えているので、それがベストであると感じる限り、このまま続けていくつもりだ」とコメントした。(c)AFP