【10月31日 AFP】（訂正）16F1第19戦メキシコGP（Mexican Grand Prix 2016）は30日、決勝が行われ、メルセデスAMG（Mercedes AMG）のルイス・ハミルトン（Lewis Hamilton）がポールトゥウィンで優勝を果たした。

　3位の座をめぐってフェラーリ（Ferrari）のセバスチャン・ベッテル（Sebastian Vettel）とレッドブル（Red Bull）のマックス・フェルスタッペン（Max Verstappen）の間で騒動があったレースだが、冷静さを保ったハミルトンはほぼミスなく走り切り、チームメートのニコ・ロズベルグ（Nico Rosberg）に大差をつけて優勝を飾った。

　米国GP（United States Grand Prix）に次ぐ連勝となったハミルトンは、これで今季8勝目。通算では51勝目を挙げ、年間ポイントでも、2大会を残して首位ロズベルグとの差を19ポイントに縮めた。またハミルトンは、通算30回目のポールトゥウィンを飾っている。

　ベッテルとフェルスタッペンの二人は、フェルスタッペンがレース終盤、タイヤをロックさせ、コース外を走ってショートカットしたことを契機に衝突し、ベッテルが汚い言葉を連発して激怒する事態になった。

　3着でフィニッシュしたフェルスタッペンはメルセデスの2人とともに表彰選手の控室にも入っていたが、レース直後に大会スチュワードが同選手に5秒のペナルティーを科したため、ベッテルが3位に繰り上がった。

　しかし、その後スチュワードはベッテルにも10秒のペナルティーを科し、この結果レッドブルのダニエル・リカルド（Daniel Ricciardo）が3位に上がった。フェルスタッペンは4位、ベッテルは5位にそれぞれ降格し、最終順位が決まった。

　レース終了から3時間後、スチュワードはベッテルがブレーキ中に進路を変更することを禁じるルールに違反してリカルドをブロックしていたことが明らかになったとして、処分を下した。

　6位にフェラーリのキミ・ライコネン（Kimi Raikkonen）、7位にフォースインディア（Force India）のニコ・ヒュルケンベルグ（Nico Hulkenberg）と続き、ウィリアムズ（Williams）のバルテリ・ボッタス（Valtteri Bottas）が8位に入ってポイントを獲得している。(c)AFP