【9月30日 AFP】ドイツ東部ライプチヒ(Leipzig)の動物園で29日、囲いから2頭のライオンが逃げ出し、うち1頭は鎮静剤の矢を撃たれたが効果がなく射殺された。動物園の園長が明らかにした。

 いずれも1歳のライオン、マヨ(Majo) と モッチゲッツィ(Motshegetsi)は、動物園が開園する前の午前8時40分(日本時間同日午後3時40分)ごろ、動物園の中心グラウンドに入り込んでしまった。動物園職員が緊急時の計画を実行に移し、ライオンが動物園のフェンスを突破しないよう、施設を閉鎖した。

 ヨルグ・ユンホルト(Joerg Junhold)園長は、「マヨが捕獲された後、モッチゲッツィは鎮静剤の矢を撃たれた。われわれは命を犠牲にせずに脱出騒ぎが終わるのではないかと期待した」と述べた。だが、事態の収拾がつかなくなったため、職員はモッチゲッツィを射殺した。

 2頭のライオンはナミビア生まれで、先月、スイス・バーゼル(Basel)の動物園からライプチヒにやってきたばかりだった。数週間かけて新しいすみかに慣らしてから、一般公開用の囲いに放されていた。

 ユンホルト園長は、今回の脱走には「われわれ全員が驚いた。この囲いは15年も使っていたので、当然、大丈夫だと思っていた」と語った。(c)AFP