【3月29日 AFP】米ロックバンド、スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins)のステージに元メンバー、ジェームス・イハ(James Iha)が飛び入りで参加した。15年ぶりの共演となった26日のロサンゼルス(Los Angeles)公演では、1993年のアルバム「サイアミーズ・ドリーム(Siamese Dream)」からの楽曲が披露された。

 ファンらがインターネットに投稿した動画には、イハが突然ステージに現れ、同バンドと演奏する様子が捉えられていた。イハが最後にスマッシング・パンプキンズとして演奏したのは、2000年12月の故郷シカゴ(Chicago)での公演だった。

 ソーシャルメディアの投稿によると、スマッシング・パンプキンズはこの日、同アルバムに収録の「武装解除(Disarm)」や「トゥデイ(Today)」の他、英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」のカバー曲「悲しみのアンジー(Angie)」などを演奏した。

 オリジナルメンバーとして復帰を果たしていないのは、ベースのダーシー・レッキー(D'arcy Wretzky)のみ。レッキーについては麻薬がらみの問題があることが広く知られており、2000年の解散以降、目立った活動はない。

 ドラマーのジミー・チェンバレン(Jimmy Chamberlin)も1996年、ツアー中に麻薬の使用が発覚し解雇されたが、リハビリ後に復帰。2006年、ビリー・コーガン(Billy Corgan)とともにスマッシング・パンプキンズでの活動を再開した。

 チェンバレンは26日の公演後、ツイッター(Twitter)への投稿で、イハとの再共演は「すごく良かった」「またいつか共演できることを楽しみにしている」とコメントしている。

 90年代を代表するバンドの一つだったスマッシング・パンプキンズ。グランジが主体のサウンドは、後にオペラやエレクトロの要素を取り入れるなどの変化をみせた。(c)AFP