【2月4日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が3日、膝の手術を「無事に」終え、1か月の休養に入ることが分かった。代理人のトニー・ゴドシック(Tony Godsick)氏が明かした。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の準決勝で敗れた翌日に半月板を損傷し、3日にその修復手術を受けたという。

 フェデラーは手術の結果、今月エントリーしていたABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2016)とドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2016)を欠場することになる。

 フェデラーは、「ロッテルダム(Rotterdam)とドバイ(Dubai)の大会を欠場しなければならず、非常に残念に思う。両大会は、ATPツアーにおける僕のお気に入り大会でもあった」と述べた。

「残念な停滞期になるが、キャリアのほとんどを健康で過ごせていることに満足している。医師は手術が成功したと言っているし、きちんとリハビリすれば、すぐツアーに戻れるさ」

 34歳のフェデラーは、全豪オープンの準決勝で、後に優勝するノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦し、1-6、2-6、6-3、3-6で敗北を喫していた。

 同対戦カードでは、グランドスラムの直近10大会で8度目の黒星となり、フェデラーがメジャー大会でジョコビッチに勝利したのは、優勝した2012年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2012)が最後となっている。

 ライバルのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と違い、あまり故障を抱えずキャリアを過ごしてきたフェデラーだが、腰痛にはたびたび悩まされている。

 一昨年のATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)では、ジョコビッチとの決勝の前に腰痛が再発し、棄権を申し出た経験がある。しかしその翌週、フェデラーは国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2014)決勝に出場し、フランスを下して、母国スイスの優勝に貢献していた。

 フェデラーはこれから、3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2016)とマイアミ・オープン(Miami Open 2016)に向けて調整を進める。(c)AFP