【1月29日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は28日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-1、6-2、3-6、6-3で第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に勝利し、6度目の決勝進出を果たした。

 世界ランク1位のジョコビッチは、最初の2セットでフェデラーを圧倒すると、2時間19分に及んだ4セットマッチの末に、四大大会(グランドスラム)5大会連続で決勝に駒を進めた。

 5度の全豪オープン制覇を誇るジョコビッチは、31日に行われる決勝で、第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と第13シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)の勝者と対戦する。

 グランドスラム通算17勝のフェデラーと、通算45回目の対戦を迎えたジョコビッチは、この勝利の結果、23勝22敗で同対戦カードの勝ち越しを決めた。

 ジョコビッチは試合後、「最初の2セットは、彼(フェデラー)との対戦において、キャリア最高の出来だった」と満足げに語った。

「過去にも、高いレベルでプレーできたセットはあったけど、現在のレベルは、過去とは比較にならないほど高いと思う」

「終始あのようなパフォーマンスができたことに、ものすごく満足している」

 最初の2セットを54分で奪ったジョコビッチは、自分のテニスを「完全無欠」と評価した。

「ロジャーのような実績を持つトップライバルと対戦するときは、もちろん集中力や決意、そして他の試合とは異なる準備が必要になる」

「最初の2セットは、疑いようもなく完全無欠のテニスができた」

 フェデラーのサービスを5回破ったジョコビッチは、自身のサービスで1回しかブレークを許さず、獲得したポイントも、フェデラーの82に対して115と上回った。

 ジョコビッチは33本のウイナーを決めると、アンフォーストエラーを20に抑え、フェデラーの51を大きく下回った。(c)AFP