■国内ツアーの高い壁

 朴城ヒョンは、同世代の選手と同様に幼いころからゴルフに親しみ、8歳で初めてクラブを握ると、両親に支えられながら集中的な特訓を受けた。

 22歳の朴城ヒョンは、「母が本気になったんです。当時はパク・セリ選手がよくテレビに出ていて、私も『パク・セリ・チルドレン』の一人としてゴルフを始めました」と明かしている。

「明け方から夕暮れまで、長いときは毎日8時間も練習していました」

 現在13歳のソフィア・リー(Sophia Lee)は、そんな未来のスターの一人だ。1月にゴルフを始めたばかりだというリーだが、すでに放課後のゴルフレッスンを日課としており、毎日午後3時から9時半まで厳しい練習プログラムをこなしている。

 レッスンは決して安くないが、韓国の親は、塾や習い事など、収入の大部分を教育につぎ込む文化がある。そして娘たちが成功を収めれば、その投資は何倍にもなって返ってくるのだ。

 韓国のベテランコラムニストは、「女子ゴルフは、ファンの熱心さや、企業の協賛といった面でも、最も人気のあるスポーツの一つです」と言う。

 選手たちがゴルフを始める時期はどんどん早くなり、経済的に多額の支援を受けながら、最新鋭の施設や練習プログラムなど、トップレベルのものを与えられている。

「しかしこの結果、KLPGAツアーのメンバーになることすら、殺人的に厳しいものになっているのです」

(c)AFP/Lim Chang-Won