【11月19日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は18日、中国人とノルウェー人の人質2人を殺害したと発表した。同組織は2か月前、2人の解放と引き換えに身代金を要求していた。

 ISの英字機関誌「ダビク(Dabiq)」に掲載された写真には、人質にされた中国人Fan Jinghuiさんとノルウェー人Ole-Johan Grimsgaard-Ofstadさんの血まみれの遺体とみられるものが写っている。写真の横には、殺害の直前に撮影したとみられる、目隠しをされた2人の写真がある。写真が全面に掲載された紙面の上には、スタンプで押されたような文字で「カーフィル(不信心者)国家と組織から見捨てられ、処刑された」と書かれている。

 2人の殺害方法は不明だが、銃撃によると見られる傷で、頭部が血まみれになっている。ノルウェー首相府は、写真は「人質のOle-Johan Grimsgaard-Ofsteadさんが処刑されたようだ。事実関係はまだ確認中だ」と発表した。

 Grimsgaard-Ofstadさんの家族は9月、ISが要求する身代金を支払えないと語っていた。ノルウェー政府も、身代金支払いの可能性を否定。中国の外務省は9月に、中国人1人がISにより人質に取られた可能性があることを認めていた。(c)AFP