【10月5日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2015)は4日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が故障のために棄権し、最終戦のWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2015)に出場できるかどうかが不透明な状況になった。

 第1シードのハレプと、感染症のために鎮痛剤を服用しながらプレーしていた第2シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)は、共に1回戦でまさかの敗退を喫し、中国オープンの女子シングルスからは、早くもトップシードが消えた。

 第1セットでララ・アルアバレーナ(Lara Arruabarrena、スペイン)に5-4のリードを許したハレプは、左アキレス腱の違和感を訴えて試合を棄権すると、今後はしばらく様子をみて、シンガポールでの最終戦に出場できるかどうかを決定するとコメントした。

「まずは健康になることが優先。もちろん、すべての大会は重要ですが、一番大事なのは体の状態を保ち、痛みがなくなること。その結果、どうなるかですね」

「シンガポールでプレーできるよう願っています。今年の目標でしたから。今は、治療と休養が一番必要なことです」

 現在自己最高ランクに浮上しているハレプだが、2011年に苦しめられた故障が、先月の広州国際女子オープン(Guangzhou International Women's Open 2015)で再発し、この日も明らかに不調を抱えている様子だった。

 一方のクビトバは、感染症の症状と肩の故障に苦しめられ、5-7、4-6でサラ・エラーニ(Sara Errani、イタリア)にストレート負けを喫した。

 2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇を誇るクビトバは、「一日中眠いんです。とにかく変な感じです」と症状を明かし、「試合に臨む上では、良い感覚ではありません。だから(敗戦は)モチベーションの問題ではありません。大会には気持ちを高めて臨んだし、シンガポール行きの切符を獲得したいと思っていましたから」とコメントしている。