【10月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)の準決勝で敗退し、年間グランドスラムの達成を逃したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が1日、残りのシーズンを全休することを発表し、現在の苦悩を明かした。

「癒やしの時間」が必要だとしたセレーナは、中国オープン(China Open 2015)と、最終戦のWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2015)を欠場すると述べ、獲得が予想されていた多額の賞金も放棄した。

 セレーナは声明の中で、「北京(Beijing)とシンガポールの大会を欠場することで、先を見越した一歩を踏み出し、しっかりと健康状態を保って、自分を癒やす時間に使いたい」と述べている。

 シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が持つオープン化以降最多の四大大会(グランドスラム)通算22勝と、同氏が1988年に達成して以来となる年間グランドスラムまであと2試合と迫ったセレーナだったが、全米オープンの準決勝でロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)にまさかの大番狂わせを許し、夢は崩れ去った。

 ニューヨーク(New York)で行われた試合後の記者会見でも、いら立ちをあらわにし、心ここにあらずだったセレーナは、逆転で敗れた試合について、これまで公には発言してこなかった。

 ビンチとの対戦以降コートを離れている34歳のセレーナは、今回の声明で、全米オープンでの敗戦により傷ついたのは、身体ではなく心だと明かしている。

「今シーズンのほとんどを、けがを抱えた状態でプレーしていたのは周知の事実です。肘や膝を痛めていたこともありましたが、フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)での試合後は、心が傷つきました」

 セレーナは今回の決断によって、プレミア・マンダトリー(Premier Mandatory)4大会すべてへの出場で得られるボーナス45万ドル(約5400万円)を放棄。これまで5回優勝している賞金総額700万ドル(約8億4000万円)のWTAツアー選手権でも、一銭も受け取ることができない。