【9月2日 AFP】リオデジャネイロ五輪組織委員会のカルロス・アルトゥール・ヌズマン(Carlos Arthur Nuzman)会長は1日、セーリング会場の水質汚染に関する懸念を払しょくすることを誓った。

 会場のグアナバラ湾(Guanabara Bay)では、ゴミや廃棄された家具、動物の死骸が浮いているのが確認されており、先日開催されたテスト大会では、出場選手2人が入院する事態になった。

 国際セーリング連盟(ISAF)はウェブサイトで、水質に対する懸念を表明しているが、ヌズマン会長はこの問題を解決するため、対応策に取り組むと語っている。

 英ロンドン(London)で行われた報道関係者向けの説明会に出席したヌズマン会長は、「水質は注意点の一つだ」と述べた。

「私は選手たちの健康と幸せを最優先にすることを約束する」

「過去に五輪が開催されたほかの都市も水の問題を抱えていたし、彼らは大会前にそれらを改善していた。リオでも同じようになる」

「これは深刻な問題だ。だからわれわれは、人々の健康を守るために最善を尽くす」

「きれいなグアナバラ湾は、大会の遺産の一つになる。グアナバラ湾でセーリング競技が実施されることに何の疑いもない」

 セーリング競技では先日、ドイツ出身のエリク・ハイル(Erik Heil)選手がプレ大会に出場した際、深刻な皮膚感染症を患ったため、手術を受けたことが明らかになっている。

 ハイル選手は自身のブログで、「人生で脚の感染症になったことは一度もなかった。テスト大会でかかったのだと思っている」とつづっている。

 また、ウインドサーフィンの韓国代表チョ・ウォヌ(Wonwoo Cho)選手もテスト大会で体調を崩し、入院を余儀なくされたとしている。(c)AFP