韓国大統領が訪中、台湾問題に距離保ち経済関係強化へ
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【1月5日 AFP】<更新>韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が4日、中国を訪問した。韓国の指導者として6年ぶりとなる訪問では、最大貿易相手国との経済関係の強化を目指す。
訪問は、中国による台湾周辺での軍事演習から間もないタイミングで行われた。軍事演習をめぐっては、国際社会から非難の声が相次いだが、韓国政府はこれに加わらなかった。
李氏は、ビジネスや技術分野のリーダーたちを伴い、習近平国家主席や他の高官との会談で経済協力を拡大することを目指す。訪問団には世界有数の半導体メーカーであり、急成長するAI産業に不可欠な部品を製造するサムスンを含む、韓国の最大手企業の幹部も名を連ねている。
韓国政府は数十年にわたり、最大の貿易相手国である中国と、主要な防衛保証国である米国の間で微妙なバランスを保ってきた。
しかし、首都ソウルの韓国外国語大学のカン・ジュンヨン教授は、中国が現在、韓国を米国の影響圏から引き離そうとしていると指摘する。
「中国は、米韓日の三国間協力の中で韓国を最も弱いリンクと見ている」とAFPに語った。
李氏は昨年末、中国と日本の間での台湾をめぐる激しい論争が起きた際に中立の立場を明確にしていた。論争のきっかけとなったのは、高市早苗首相が、中国が台湾を支配下に置く目的で台湾に対して武力行使を行った場合、それは明らかに日本の存立危機事態になり得るという考えを示したことだった。
台湾をめぐる紛争が発生した場合、韓国として介入するかどうかについての質問をかわしてきた李氏は2日、中国国営放送CCTVとのインタビューで「『一つの中国』の原則を尊重し、台湾海峡を含む北東アジアの平和と安定を維持することが非常に重要」だということを「明確に支持する」と述べた。
韓国大統領府の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長によると、4日間の日程で行われる中国訪問では、5日に習近平国家主席との首脳会談が予定されている。また、6日には李強首相を含む高官との貿易会談が行われる。(c)AFP