【8月13日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)、調整委員会のナワル・エル・ムータワキル(Nawal El Moutawakel)氏が12日、リオデジャネイロ五輪はすばらしい大会になると評価した一方で、その前に改善しなければならない細かい課題は「無数にある」とつけ加えた。

 リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)では現在、五輪に備えて各競技のテスト大会が実施されている。そしてIOCの調整委員長を務めるムータワキル氏は、ここまで行われたバレーボール、トライアスロン、ボート、乗馬のリハーサル大会について、「大きな問題」が起きることなく終わったと語った。

 準備状況を確認するためのプレ大会は、今後も数多くの競技で実施される予定となっており、15日には、美しい景観を誇る一方、深刻な水質汚染が問題となっているグアナバラ湾(Guanabara Bay)でセーリングの大会が行われる。

 ムータワキル氏は、「最高の五輪を開催する力があることを、世界に証明しています」と組織委員会の仕事ぶりを絶賛する一方で、五輪の準備ができているというには程遠いとの見解を示した。

「組織委員会は今、適切なタイミングで、運営上の細かな部分に取り組み始めようとしています。われらが友人の前にどれほど仕事が山積みになっているか、みなさんにもご想像がつくでしょう」

 そしてムータワキル氏は、ボート、ウインドサーフィン、セーリングが行われるグアナバラ湾の問題について、不安はないと断言し、組織委は安全な会場づくりに「全力を尽くしている」と語った。

 さらにムータワキル氏は、自らグアナバラ湾に飛び込むという約束さえした。IOCの同僚に向かって「一緒に飛び込むわよね」と冗談を言った後、会場に集まった報道陣に向き直り、「みんなで飛び込みましょう。みなさんも一緒に」と呼びかけた。