リオ五輪セーリング会場でデモ、水質汚染への取り組み不足に抗議
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【8月9日 AFP】2016年にブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で開催されるリオデジャネイロ五輪でセーリング競技会場になっているグアナバラ湾(Guanabara Bay)で8日、深刻な水質汚染問題への取り組みを怠っているとして当局に抗議するデモが行われ、多数のヨットや漁船が海上に集結した。
デモの参加者らは十数以上のヨットや8隻の漁船、多数のカヌーなどで、既に五輪の準備が進んでいる都市部の港「マリーナ・ダ・グロリア(Marina da Gloria)」を出港。霧笛などを鳴らしたり、「湾は生きている」を意味するスローガンを叫んだりしながら、海上を航行した。
グアナバラ湾の水質汚染は、ブラジルの五輪開催準備で大きな懸念事項になっている。リオ市は安全性の確保を約束したものの、環境保護活動家らは、美しい眺めで知られる同湾が巨大な下水道も同然だと主張。未処理の廃水ばかりではなく、河川から大量のごみも流れこんでいると危機感を示している。
リオ市は五輪招致活動で、汚染の80%削減などを公約に掲げていた。ただ、関係者は現在、近く達成できる見通しが立っていないことを認めている。(c)AFP/Sebastian Smith