【8月26日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2015)は25日、準々決勝の第1戦が各地で行われ、柏レイソル(Kashiwa Reysol)は1-3で広州恒大(Guangzhou Evergrande、中国)に敗れた。

 柏は、広州のパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')に40メートル近いFKを決められるなどして完敗に終わり、準決勝進出は厳しくなった。

 開始早々、この日キャプテンマークを巻いた鈴木大輔(Daisuke Suzuki)のオウンゴールで失点した柏は、6月にトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)から加入したパウリーニョの驚愕のFKで追加点を許し、0-2で前半を終えた。

 後半の序盤には、ガオ林(Gao Lin)に打点の高いヘディングシュートを決められ3点目。試合終了間際、工藤壮人(Masato Kudo)が1点を返すのがやっとだった。

 9月15日に行われる広州ホームの第2戦で、柏が奇跡的な逆転勝利を挙げない限り、ベスト4でガンバ大阪(Gamba Osaka)と全北現代モータース(Jeonbuk Hyundai Motors)の勝者と対戦するのは広州となる。

 広州は、1-7でドイツに屈辱的な敗戦を喫したW杯(2014 World Cup)からの再起を期す、前ブラジル代表指揮官のルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督が6月からチームを率いている。

 広州は試合開始わずか5分、黄博文(Bowen Huang)がFKを蹴ると、ボールは鈴木に当たって柏ゴールに吸い込まれ、序盤でいきなりリードを手にした。

 その後も試合を支配する広州は前半40分、順当に追加点を決めた。パウリーニョの強烈なFKがゴール右上隅に決まるまで、GKの菅野孝憲(Takanori Sugeno)は一歩も動けなかった。

 そして迎えた後半13分、広州は試合を決める3点目を挙げた。黄が左サイドからクロスを送り込むと、中国代表でもチームメートであるガオ林が柏DFに競り勝ち、ヘディングシュートでネットを揺らした。

 一方、ほとんどチャンスを作れずにいた柏は終了間際の後半44分、CKにニアサイドの鈴木が頭で跳び込んでボールをすらすと、これに工藤が詰めて1点を返し、一矢を報いた。

 広州は2年前の大会の準決勝でも、同じ日立柏サッカー場(Hitachi Kashiwa Soccer Stadium)で4-1の完勝を収め、そのまま大会を制している。

 この日行われた準々決勝のもう1試合では、サウジアラビアの強豪アル・ヒラル(Al-Hilal)がカタール王者のレフウィヤSC(Lekhwiya SC)に4-1で大勝し、準決勝進出に大きく近づいている。(c)AFP