カチューシャ・チームのカルーゾ、禁止薬物検出でブエルタ欠場へ
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【8月19日 AFP】国際自転車競技連合(UCI)は18日、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のジャンパオロ・カルーゾ(Giampaolo Caruso、イタリア)が、2012年に提出したサンプルが禁止薬物のエリスロポエチン(EPO)に陽性反応を示したとして、同選手を暫定的に出場停止とした。この結果、今週末開幕する第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)への出場は厳しくなっている。
35歳のカルーゾは、2012年3月に行われた検査でサンプルを提出したが、それから数年が経ち、新たに開発された分析方法によって、造血剤が検出されたという。
UCIの方針では、過去10年までさかのぼってサンプルを保管し、再検査を行うことになっている。
UCIは声明で、「自転車反ドーピング財団(CADF)が導入した方法で、グランツール(三大ツール)、世界選手権、ランキングの上位選手の検体を保管し、再検査ができるようになりました」と述べた。
「この方法により保管、再検査される期間は最長で10年になります」
カチューシャ・チームは、Bサンプルの検査結果を待ち、対応を考えるとしている。
ロシアを拠点とするカチューシャ・チームは、今週末開幕するブエルタのメンバーに、カルーゾを選出していた。
2002年にオンセ(ONCE-Eroski)でキャリアをスタートさせたカルーゾは、昨年の第100回リエージュ~バストーニュ~リエージュ(100th Liege-Bastogne-Liege)で4位に入った実績を持つ。
グランツールでは、2006年のジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)で総合12位に入っている。(c)AFP