【8月14日 AFP】ナイジェリアの裁判所は、妻がたびたび夕食を出すのが遅れるとして離婚を申し立てていた男性(57)に対し、これを認める判決を下した。地元メディアが13日、報じた。

 ナイジェリア日刊紙「バンガード(Vanguard)」が報じたところによれば、同国ラゴス(Lagos)の裁判所に出廷した男性は、25年間連れ添った妻に頼んでも食事を出してもらえないことに、我慢も限界に達したと訴えた。

 男性は、「妻は婚姻上の義務を放棄している。私に時間通りに食事を作ろうとせず、時々注意しても私の話を聞こうとしない」と語り、「私にひもじい思いをさせるような妻がいても意味がない。もううんざりだ」と訴えたという。裁判が行われた日付は、報じられていない。

 一方、男性の妻は、務めを放棄していないと全面否定。夫は別の女性を妻にしようと企んでいると非難した。

 しかし裁判長は、「数回にわたり彼らの和解を試みたが、努力はまったく実を結ばなかった」との結論に達し、この不幸な婚姻関係を解消させたという。

 家庭内での食事の時間をめぐって、夫に法律上の離婚が認められたのは、今回が初めてとみられる。ただ、ナイジェリアではこれまでにも、数々の風変わりな離婚裁判が行われている。