【11月12日 AFP】米オクラホマ(Oklahoma)州の裁判所は10日、同国の大富豪、石油・ガス開発会社コンチネンタル・リソーシズ(Continental Resources)のハロルド・ハム(Harold Hamm)最高経営責任者(CEO、68)に対し、離婚した元妻のスー・アン・ハム(Sue Ann Hamm)さん(58)に9億9548万1842ドル(約1150億円)を支払うよう命じた。米国の離婚訴訟で命じられた金額としては最高額だとみられている。

 ハムさんは米国でも有数の富豪。コンチネンタル株の68%を保有しており、米経済誌「フォーブス(Forbes)」によるとその時価総額は約140億ドル(約1兆6000億円)。フォーブスは水圧破砕法(フラッキング)技術で事業を拡大してきたハムさんを2012年版の「最も影響力のある人物」100人の1人に選んでいる。2人は1988年に結婚し、その後離婚した。

 ハム氏はすでに2200万ドル(約25億円)以上を元妻に支払っているが、年末までにさらに約3億2300万ドル(約373億円)を支払い、残額は分割して毎月少なくとも700万ドル(約8億1000万円)に利息を加えた額を支払うことになる。ハム氏は上訴することができる。(c)AFP