比「テロ訓練の証拠なし」 豪銃乱射事件容疑者訪問めぐり発表
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【12月17日 AFP】豪シドニー近郊のボンダイビーチで発生した銃乱射事件の容疑者親子が、犯行前にフィリピンを訪問していたことが明らかになったことを受け、フィリピン政府は17日、同国が「テロリストの訓練地」として利用されていた証拠はないと発表した。
大統領府のクレア・カストロ報道官は記者会見で、「(フェルディナンド・)マルコス大統領は、フィリピンをイスラム過激派組織『イスラム国』(IS)の訓練拠点とする包括的で誤解を招く表現を強く否定する」と述べ、「同国がテロリストの訓練に使われたことを裏付ける証拠は提示されていない」と強調した。
さらに「ボンダイビーチでの事件に関与した人物が、フィリピンでいかなる訓練を受けたという確認された報告もない」と付け加えた。
フィリピン移民局は16日、ボンダイビーチで15人を殺害し、数十人を負傷させたサジド・アクラム容疑者と息子のナビード・アクラム容疑者が、11月1日に南部ミンダナオ島のダバオ地方に向けて入国したことを確認した。
ダバオのあるミンダナオ島は、中央政府に対するイスラム過激派の武装闘争が長年続いてきた地域として知られる。
ただ、フィリピン軍は17日、ミンダナオで活動する武装勢力は2017年のマラウィ包囲戦以降、ほぼ壊滅状態にあると説明。父子の11月のフィリピン滞在期間だけでは、実質的な訓練を受けるには十分ではなかったとの見方を示した。(c)AFP