レアル新監督はベニテス氏で決定か、会長の希望は「スペイン語話せる人物」
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今回の決断は、2003年のビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督の解任との類似が指摘されている。同監督はその1年前にチャンピオンズリーグを制し、リーグ優勝を飾ったシーズンにペレス会長に首を切られた。
皮肉なことに、ベニテス監督はまだ駆け出しだったころに、そのデル・ボスケ監督の補佐を務めた経験がある。ベニテス監督は、チームの下部組織にあたるレアル・マドリードB(Real Madrid B)の監督として指導者の道を歩み始め、その後、トップチームの暫定監督の座に就いたデル・ボスケ監督の下で、1993-94シーズンの最後の数か月間、助監督を務めた。
また、こちらも運命のいたずらか、アンチェロッティ監督が解任された5月25日は、ベニテス監督本人とそのキャリアのハイライトと言える、イスタンブール(Istanbul)の伝説のチャンピオンズリーグ決勝からちょうど10年後に当たっていた。
その日、ベニテス監督率いるリバプール(Liverpool FC)は、アンチェロッティ監督率いるACミラン(AC Milan)と対戦。前半に3点差をつけられながら追いつくと、最後はPK戦を制してチャンピオンズリーグ戴冠を果たした。
それでも、ベニテス監督はその後、主要タイトル獲得から遠ざかっており、世界で最もお金をかけて作られたチームで期待に見合う成果を残せるのか、手腕に対する懐疑の声は根強い。
監督は、リバプールではFAカップ(FA Cup)、わずかの間指揮したチェルシー(Chelsea)ではヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)、そしてナポリでは就任後の2シーズンでイタリア杯(Italian Cup)をそれぞれ制しているが、この実績では、ほとんどのレアルファンは納得していない。
それでも、同監督がスペインでは最高の仕事をしたのは間違いない。10年以上前、ベニテス監督は、バレンシア(Valencia CF)を率いて2度のリーグ優勝と1度のUEFAカップ(UEFA Cup、現ヨーロッパリーグ)制覇を達成している。
アンチェロッティ監督の解任で、選手とファンの反感を買ったペレス会長としては、スペインリーグ再挑戦のベニテス監督には何としても前回と同じ成功を収め、世界で最も裕福なクラブの会長を務める器があるのかと、自身の能力を真剣に疑問視する声を振り払ってもらいたいと願っているに違いない。(c)AFP/Kieran CANNING