【5月26日 AFP】(記事更新)スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は25日、今季の主要タイトル無冠に終わったことを受け、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督を解任したことを発表した。

 55歳のアンチェロッティ監督は、昨季レアルを10度目の欧州制覇に導いたが、今季はFCバルセロナ(FC Barcelona)にリーグ優勝を譲り、欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)では、準決勝でユベントス(Juventus)に敗れた。

 レアルのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われた記者会見で、アンチェロッティ監督の解任を発表した。

「理事会で話し合った結果、カルロ・アンチェロッティ氏をレアル・マドリードの監督職から解くことを決定しました」

「難しい決断ではありましたが、レアル・マドリードは多くを要求されるチームで、われわれには新たな刺激が必要なときだと思います」

「新時代に向けてわれわれの力を最大限に引き出し、より多くのタイトルを獲得するため、方向転換のときが来たのです」と語ったペレス会長は、レアルが世界基準のチームで、容易に率いることができた監督は一人もいないと説明した。

 知らせを受けたアンチェロッティ監督は、すぐさまツイッター(Twitter)で選手とファンに感謝の気持ちを伝えている。

「私の中に残っているのは、レアル・マドリードでの素晴らしい2年間の思い出だ。クラブ、ファン、私の選手たちに感謝したい」

 2013年にジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督からチームを引き継いだアンチェロッティ監督の下、今季UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2014)と14クラブW杯(2014 FIFA Club World Cup)を制したレアルは、昨年12月まで公式戦22連勝を記録していたが、それをリーグ優勝につなげることができなかった。

 年明けにスペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に敗れたレアルは、リーグ戦で不調に陥り、バルセロナに首位の座を明け渡した。(c)AFP