【4月16日 AFP】15日に2014-15シーズン終了後の退任を発表したドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督。―ここでは、AFPが考えるクロップ監督について知っておくべき5つのストーリーを紹介する。

■カリスマ性

 抜群のカリスマ性を持つクロップ監督は、2010-11シーズンにチームをリーグ王者に導くと、続く2011-12シーズンにはリーグ連覇とドイツカップ(German Cup 2011-12)制覇を成し遂げ、クラブ史上初の国内2冠を達成した。

 翌2012-13シーズンにはポーランド代表のストライカー、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)の活躍もあり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)決勝の舞台にたどり着いたが、決勝では宿敵バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に1-2で敗れた。

■植毛

 2012-13シーズン開幕前、クロップ監督は植毛手術を受けたことを認め、男の身だしなみについてドイツで議論を巻き起こした。

 野球帽をかぶることでおなじみのクロップ監督は当時、「そう、事実だ。植毛したよ。結果は上々だと思う。そうだろう?」と語っている。

■ゲッツェの移籍は「心臓発作」

 クロップ監督をはじめとする多くの評論家は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝でドイツ代表を優勝に導くゴールを決めたマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)を、バイエルンがドルトムントから強奪したことにより、両チームの力の均衡はバイエルンに傾いたと考えている。

 クロップ監督は、2013年4月にゲッツェがバイエルン移籍を表明したことについて、「まるで心臓発作のようなものだった」と明かしている。

■タッチライン際のアクション

 タッチライン際の大きなアクションで知られるクロップ監督は、喜び、怒りといったすべての感情をベンチから飛び出して爆発させることから、テレビプロデューサーにとってありがたい存在となっている。

 クロップ監督はまた、試合を振り返るために歩いて帰宅することでも知られている。

■去就

 英国の各ブックメーカーは、満場一致でクロップ監督の新天地はマンチェスター・シティ(Manchester City)が最有力だとしている。

 ブックメーカーはそのほかの候補として、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)やリバプール(Liverpool FC)の名前を挙げている。(c)AFP