【2月4日 AFP】アルペンスキー世界選手権2015(2015 FIS Alpine World Ski Championships)は3日、米コロラド(Colorado)州ビーバークリーク(Beaver Creek)で女子スーパー大回転が行われ、オーストリアのアンナ・フェニンガー(Anna Fenninger)が1分10秒29で優勝し、米国のスター選手リンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)を応援する地元ファンを黙らせた。

 昨季のW杯では、ボンの故障という機をとらえ、総合優勝のタイトルをものにしたフェニンガー。今回もコースを攻略し、前回覇者のティナ・マゼ(Tina Maze、スロベニア)を0.03秒差でかわした。

 2度の手術から奇跡の復活を果たしたボンは、1分10秒44で3位に入賞している。

 吹雪の中、主催者はレース開始時間の後ろ倒しと、スタート地点の変更を余儀なくされた。

 W杯歴代最多の勝利数を誇るボンは、18番滑走でトップに立つ。しかし、直後にスタートしたマゼがボンを上回るタイムを記録すると、最後はフェニンガーが表彰台の頂点に君臨した。

 先日、ボンのレースを観戦している最中に前歯が欠ける不幸に見舞われた男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)だが、前回大会(2013 FIS Alpine World Ski Championships)の同種目で恋人が大けがをした悪夢を、再び見ることはなかった。(c)AFP/Greg Heakes