アルペンスキー世界選手権が開幕、優勝候補はヒルシャーとボン
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【2月3日 AFP】開幕を迎えたアルペンスキー世界選手権2015(2015 FIS Alpine World Ski Championships)では、W杯総合3連覇中のマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)と、女子選手としてW杯歴代最多勝利を記録したリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)が、世界のトップ選手をリードして大会に臨む。
世界最高のスキー選手たちが、16年ぶりに米国で開催される世界選手権のために、北米へ戻ってくる。
2週間にわたり行われる今大会では、ボンとミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin)の米国勢が女王の座をかけて戦う一方、前人未到のW杯4連覇を目指すヒルシャーが、男子の優勝候補筆頭として難コースのバーズオブプレイ(Birds of Prey)に挑む。
米国出身のテッド・リゲティ(Ted Ligety)は、「米国で世界選手権が開かれるなんて最高だ」とし、「自分にとって初めての素晴らしい経験になる。米国での一大イベントを大いに楽しむよ」と語った。
1999年以降初めて世界選手権が行われる米国では、これまで1950年、1960年、1980年、1989年、そして1999年の合計5回しか大会を開催した経験がない。
オーストリア勢をけん引するヒルシャーは、通算4回目のW杯総合優勝を成し遂げれば、マーク・ジラルデリ(Marc Girardelli)氏が持つ歴代最多記録の通算5回に並ぶまであと1に迫る。
ヒルシャーは現在、合計1014ポイントでW杯総合首位に立っており、合計834ポイントのチェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrud、ノルウェー)をリードしている。
米国は、これが最後の世界選手権になるとみられるベテランのボーディー・ミラー(Bode Miller)に加えて、成長著しいシフリンやトラビス・ギャノン(Travis Ganong)らが、地元という利点を生かして団体戦で活躍することを期待している。
2回にわたる膝の手術と2年間のリハビリを乗り越えて今季奇跡的な復活を果たしたボンは、2週間前にW杯歴代最多となる通算63勝を記録、滑降とスーパー大回転で現在首位につける実力者で、今大会でも両種目の大本命とみられている。