【2月2日 AFP】「身体の危機」を乗り越えて全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)の男子シングルスを制したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、キャリアの最盛期を迎えているのかもしれない。

 7-6、6-7、6-3、6-0で対戦相手のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を退けた鉄人は、なぜ自身が世界ランク1位に君臨しているのか、身をもって表現した。

 ジョコビッチは、ここ8年で5度目の決勝進出を果たしており、そのすべてで優勝すると、四大大会(グランドスラム)での獲得タイトル数を8に伸ばした。

 それでも、今大会に対する思い入れは、過去の大会より強いという。

「この大会は、自分にとってより大きな意味がある。結婚し、家族がいる今、人生に本来の価値を与えてくれた気がする。父親として、そして夫として、はじめて勝ち取ったグランドスラムだ。とてもとても誇りに思う」

 第1セットの途中に転倒し、親指を負傷したジョコビッチは、その後も手の状態を気にしているようにみえた。

 第3セットの序盤にブレークを奪われ、疲れ果てている様子だったジョコビッチだが、そこからの13ゲームのうち12ゲームを奪取して、タイトルを手にした。

「身体的に、とても疲れる試合だった。お互いに厳しい時間を乗り切ったと思う。第2セットの終盤から第3セットの序盤にかけて、僕は危機を迎えていた。本当に疲れていたし、エネルギーを取り戻すのに時間が必要だった」

 マレーを退けるための芝居がかった演出とも報じられた自身の試合について、ジョコビッチは、「20分間の危機を乗り越えた。正直言って、キャリアの中でもこういう経験はあまりなかった。その瞬間でさえ、自分は強さが取り戻せると信じていた。やるしかないと思っていたし、結果的にそれが僕のやったことだ」と語った。(c)AFP/Martin PARRY