【1月31日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)は30日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-6、3-6、6-4、4-6、6-0で第4シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を下し、決勝進出を決めた。

 前回大会王者をフルセットの末に下したジョコビッチは、決勝で第6シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と対戦する。

 ジョコビッッチにとって世界ランキング4位のワウリンカとの強豪同士の対戦は、5度ブレークを奪われるなど、今大会で一番厳しい試合となった。

 四大大会(グランドスラム)での両者の対戦はこれで4試合連続フルセットにもつれ込んでいるが、昨年大会の準々決勝を除きジョコビッチがすべて勝利している。

 これまで4度進出した全豪オープン決勝ですべて勝利を挙げているジョコビッチは、2011年大会と2013年大会の決勝でマレーを下している。

 27本のウイナーに対し49本のアンフォーストエラーを重ね、ファーストサーブの成功率が70パーセントにとどまったジョコビッチとしては納得のいくパフォーマンスとはいかなかったが、ワウリンカから7度ブレークを奪った。

 準決勝までの74回のサービスゲーム中、ジョコビッチはブレークを1度しか許していなかったが、第1セットの第7ゲームにワウリンカにブレークを許した。しかし、ジョコビッチはすぐさまブレークバックしタイブレークに持ち込むと、ここでワウリンカを圧倒してこのセットを先取した。

 第2セットの第1ゲームでワウリンカはブレークポイントを逃れたが、ジョコビッチは第6ゲームでダブルフォールトでブレークを許し、このセットを落とした。

 第3セットは両者がブレークを奪い合う展開となったが、ジョコビッチはゲームカウント15-40から4連続ポイントを奪って試合の主導権を握った。それでも、ワウリンカは第4セットで2度のブレークを奪って再び盛り返し、これまでと同様に試合を最終セットに持ち込んだ。

 ワウリンカは第5セットの序盤、ダブルフォールトに加えてバックハンドショットがアウトとなりブレークを許すと、自身2度目のサービスゲームでも再びバックハンドが決まらず、ジョコビッチの勝利を決定づける4-0のリードを許した。(c)AFP