【1月30日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)は29日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第6シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は6-7、6-0、6-3、7-5で第7シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を下し、自身4度目の全豪決勝に進出した。

 四大大会(グランドスラム)通算2度の優勝を誇るマレーは、2月1日の決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、もしくは前年王者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と対戦する。

 全豪では、これまで3度の準優勝に甘んじているマレーだが、これでウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)と全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)に続くグランドスラム制覇のチャンスが再び巡ってきた。

 世界ランク6位のマレーは、準々決勝で第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を撃破した同一人物とは思えないベルディハにとって強すぎる相手だった。

 マレーは1時間16分の長丁場となった第1セットをタイブレークの末に落としたものの、合計3時間26分に及んだロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で、その強さを発揮した。

 ベルディハがマレーの元コーチであるダニエル・バルベルドゥ(Daniel Vallverdu)氏に師事する決断を下したことにより、摩擦が生じていた両者は、第1セットのコートチェンジの際に何度かにらみ合う場面があった。

 マレーは、ベルディハ側にいるバルベルドゥ氏に注目が集まり、試合では緊迫感が増していたことを認めている。

「ベルディハと組んだことで、ダニ(バベルドゥ氏)に思うところはいろいろあった。僕とダニは15歳の頃から友人だったから、少し不公平だし、不必要だとも思った。人生にはスポーツよりも大切なことがある」