韓国の国家人権委員会、プロ野球選手監視問題で調査へ
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【11月7日 AFP】韓国の国家人権委員会(National Human Rights Commission)は7日、同国のプロ野球球団ロッテ・ジャイアンツ(Lotte Giants)が選手を秘密裏に監視していたという申し立てについて、調査チームを立ち上げると発表した。
この問題では今週初めに、チーム関係者が遠征先のホテルに設置されていた防犯カメラで選手を監視していたことが発覚し、チェ・ハジン(Choi Ha-Jin)球団社長と幹部2人が辞任に追い込まれている。
国家人権委員会の広報担当者はAFPに対し、「深刻な影響を考慮し、調査団を立ち上げることを決めました」と述べ、プライバシー保護法の侵害に当たるか見極めるとしている。
チェ社長は、試合後の選手たちの夜間行動を追跡しようと、今年4月から6月にかけて選手の見張りを指示していたことを認め、選手には事前に監視されることを伝えていたと主張したが、選手側はカメラの存在を知らなかったとしている。
プロ野球は、韓国で最も人気のあるスポーツであり、なかでも釜山(プサン、Busan)南部に拠点を置くロッテ・ジャイアンツは、熱心なファンを誇っているが、観客数では2008年の137万人をピークに、今年は83万人まで落ち込んでいた。
ジャイアンツは今季のペナントレースで、全9チーム中7位に終わっている。(c)AFP