【9月26日 Relaxnews】古代ローマ遺跡の一つ、初代ローマ皇帝アウグストゥス(Augustus)が妻リウィア(Livia)と暮らした邸宅で、数年に及んだ修復工事が終わり、美しいフレスコ画が復元された居室などが18日から一般に再公開されている。

 伊ローマ(Rome)のパラティーノの丘(Palatine Hill)にあるアウグストゥス邸で行われた修復作業は、初代皇帝の没後2000年を記念したもの。250万ユーロ(約3億5000万円)がつぎ込まれた。以前は非公開で、このほど初めて公開された部屋もある。

 修復作業を率いたチンツィア・コンティ(Cinzia Conti)氏は、アウグストゥスが暮らした空間を「より身近に、じっくりと探究してほしい」と語った。

  
 遺跡保護のため、見学には1グループ最大20人のガイド付きツアーに申し込む必要がある。見学時間は15分で、1日に見学できるのは3グループまで。

 リウィアは皇帝アウグストゥスの3番目の妻で、最初の夫の子ティベリウス(Tiberius)を妊娠していたときにアウグストゥスと結婚。ティベリウスはアウグストゥスの養子となり、アウグストゥスの死後、ローマ帝国の第2代皇帝となった。 (c)Relaxnews/AFPBB News