カエサルの暗殺地点を「特定」、スペイン考古学チーム
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【10月11日 AFP】古代ローマの独裁官ユリウス・カエサル(Julius Caesar)が紀元前44年に暗殺された正確な位置を特定したと、スペイン科学研究高等会議(CSIC)の考古学チームが10日発表した。
イタリア・ローマ(Rome)中心部のトッレ・アルジェンティーナ(Torre Argentina)遺跡で発掘調査を行っていた研究チームは、カエサルの養子で後継者の初代ローマ皇帝アウグストゥス(Augustus)によって建てられた幅3メートル、高さ2メートルの構造物を発見したという。この構造物は、アウグストゥス帝が権力を掌握した後、養父の暗殺に対する非難の意を込めて暗殺地点に建造させたものだという。
CSICは声明で「カエサルが『ポンペイのクーリア(Curia of Pompey)』で元老院を主宰し、席に座っているところを刺されたことが確実となった」と述べた。「ポンペイのクーリア」は当時、元老院の議事堂として使われていた。
考古学チームは現場の遺跡と古代の歴史資料とを比較し、今回の発見に至ったという。CSICの研究者アントニオ・モンテローソ(Antonio Monterroso)氏はAFPの取材に対し、チームが特定したのはカエサルが刺されて倒れた場所であって、その後どこで息を引き取ったかは分からないと述べている。(c)AFP
イタリア・ローマ(Rome)中心部のトッレ・アルジェンティーナ(Torre Argentina)遺跡で発掘調査を行っていた研究チームは、カエサルの養子で後継者の初代ローマ皇帝アウグストゥス(Augustus)によって建てられた幅3メートル、高さ2メートルの構造物を発見したという。この構造物は、アウグストゥス帝が権力を掌握した後、養父の暗殺に対する非難の意を込めて暗殺地点に建造させたものだという。
CSICは声明で「カエサルが『ポンペイのクーリア(Curia of Pompey)』で元老院を主宰し、席に座っているところを刺されたことが確実となった」と述べた。「ポンペイのクーリア」は当時、元老院の議事堂として使われていた。
考古学チームは現場の遺跡と古代の歴史資料とを比較し、今回の発見に至ったという。CSICの研究者アントニオ・モンテローソ(Antonio Monterroso)氏はAFPの取材に対し、チームが特定したのはカエサルが刺されて倒れた場所であって、その後どこで息を引き取ったかは分からないと述べている。(c)AFP