【9月25日 AFP】2014年UCIロード世界選手権大会(2014 UCI Road World Championships)は24日、男子エリート個人タイムトライアルが行われ、ロンドン五輪金メダリストのブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)が、トニー・マルティン(Tony Martin、ドイツ)の4連覇を阻んだ。

 2012年のツール・ド・フランス(2012 Tour de France)を制覇した34歳のウィギンスだが、2011年と2013年の世界選手権では、マルティンに次ぐ準優勝に甘んじていた。

 ウィギンスは、スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)をサポートするのに不十分として、今年のツール・ド・フランス(2014 Tour de France)のメンバーから外れていたが、この勝利により埋め合わせができたと感じているようだ。

 フィニッシュ後、ウィギンスは「何と言ったら良いか分からないよ。速く走れたので、勝てるとは思っていた」とし、「コースを見たとき、トニーを倒せるのはこのコースしかないと思った」と明かしている。

「今年は、浮き沈みの激しい年だった。ツールには出られなかった。この勝利は、家族にささげたい。夏の時間ずっと一緒に過ごしてくれたし、7月に家にいる間は、僕と一緒に耐えてくれた。これが世界選手権で最後のタイムトライアル。金メダルで締めくくれたよ」

 レースが行われた47.1キロのコースでは、国内で圧倒的な強さを誇るトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が健闘し、40秒差で3位に入った。

 ツール・ド・フランスと第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ(69th Vuelta a Espana)の個人タイムトライアルを制したマルティンだが、終盤の上り坂でタイムを伸ばすことができず、26秒差の2位に終わった。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN