ウィギンスが五輪に向けトラックレース復帰へ
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【8月20日 AFP】2012年のツール・ド・フランス(2012 Tour de France)を制覇したブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)が、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で行われる2016年夏季五輪に向け、トラックレースに復帰する意向を示した。
昨年、自転車競技界最高峰のレースを英国人として史上初めて優勝したウィギンスだが、今年のツール・ド・フランス(2013 Tour de France)を制したスカイ(Sky Pro Cycling)のチームメート、クリス・フルーム(Chris Froome、英国)の台頭を許した。
33歳のウィギンスは、スカイのリーダーの座をフルームと争うことはできないとし、五輪で自身5つ目の金メダルを狙うと、英紙タイムズ(Times)のインタビューで語った。
「次の五輪に向けて継続し、トラックで5つ目の金メダルを手にする。それが計画だ」
「この数年で体重と筋肉が落ちているから、団体追い抜きのチームには復帰できないかもしれない。だから、できて当然とは思っていないけれど、それに向けて練習を積んでいく」
「また金メダルを取って引退できれば、素晴らしいね」
「クリスが僕よりもグランツール(三大ツール)で良い選手かもしれないと認めるのは構わない。クライマーとして僕より優れているし、タイムトライアルでもそうだ。まだ若いし、子供も居ない」
「クリスが求めれば、これからツールで5勝挙げられると思う。もし、僕がツールでまた勝ちたいと思うなら、チームを離れなければならないね」
第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)を病気のために途中棄権したウィギンスは、その後の負傷もあって今年のツール・ド・フランスを欠場している。
ウィギンスは、2004年アテネ五輪の個人追い抜き、2008年北京五輪の個人追い抜きと団体追い抜き、昨年のロンドン五輪のロードレース・個人タイムトライアルで金メダルを獲得するなど、五輪で合計7つのメダルを獲得している。(c)AFP