【7月23日 AFP】フランス・パリ(Paris)にあるホテルでこのたび、利用客が宿泊料金を決める「Pay what you want」の試験的運用が期間限定で始まった。

 この企画に参加しているのは、観光スポットが集中するエリアからは少し離れたパリ9区および10区にある三つ星と四つ星のホテル5軒。経営者たちの見込みは楽観的で、宿泊客たちがこのサービスを「悪用」することはないと信じている。

 フランスは世界で最も観光客が訪れる国だが、パリのホテルについては、部屋の狭さと高い料金で利用者が不満を漏らすことが多々ある。

 この試みは8月10日まで実施され、ウェブサイト「Pay what you want」を通じて予約した場合にのみ適用される。

「ツール・ドーベルニュ(Tour d'Auvergne)」ホテルの経営者で、この企画の考案者であるアルドリック・デュバル(Aldric Duval)氏は、「お客様への信頼に基づいた、公正な価格維持策だ」と話す。

 宿泊客は、ホテルや部屋、接客サービスの印象に基づいて払いたい額を払うことになる。もしこの企画が悪用されることなくうまく運用できれば、継続して運用する可能性もあるとしているが、これまでのところ、ホテル側が今回の企画のために用意した部屋数は、それぞれ2~3部屋のみだという。(c)AFP