【7月18日 AFP】ウクライナ東部で墜落したマレーシア航空(Malaysia AirlinesMH17便について、現場で作業にあたっている救助隊員は18日、墜落機のブラックボックスを回収したとAFP記者に語った。

 乗客乗員298人を乗せオランダ・アムステルダム(Amsterdam)からマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)に向かっていた同便は17日、親ロシア派の武装勢力が支配するウクライナ東部で墜落した。

 機体の残骸は周囲数キロに拡散しているが、国際調査団は親ロシア派武装勢力に対し事故現場へのアクセスを求め、武装勢力側もこれに応じた。

 ウクライナ危機の打開に向けて設置された親ロシア派も含めたウクライナ、ロシア、欧州安保協力機構(OSCE)から成る「連絡調整グループ(Contact Group on the Ukraine Crisis)」は、武装勢力と協議した結果、国際捜査官を含めた事故調査委員会に対し、親ロシア派の掌握下にある事故現場へのアクセスと安全を保障することに武装勢力側が合意したと明らかにした。武装勢力側は、地元当局が遺体の収容作業を行えるよう事故現場周囲を閉鎖すると話したという。(c)AFP