マレーシア機墜落、証拠隠滅に警戒感 米・ウクライナ大統領
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【7月18日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は17日、ウクライナに墜落したマレーシア航空(Malaysia Airlines)機の残骸について、「透明性のある徹底した」調査が行われるまで移動させてはならないと強く主張した。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領とウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は電話で会談し、親露派が掌握するウクライナ東部で地対空ミサイルに撃墜されたとみられるボーイング(Boeing)777型機の残骸について、証拠の改ざんを防ぐ必要性があるとの認識で一致した。
ホワイトハウスは、「この悲劇のあらゆる側面の調査が国際調査団によって可能となるまで、ウクライナ領域の墜落現場に残されたすべての証拠は、そのままの状態にしておく必要があるという点を両大統領は強調した」と発表した。
ウクライナの親露派勢力が、墜落の責任を負うべき者を隠すために機体の残骸に残された証拠を隠滅する恐れがあると米当局が懸念していることがうかがわれる。
オバマ大統領は、乗客乗員298人が乗っていた同機が墜落した原因を調査するため、「すべての可能な支援を速やかに提供する」こともポロシェンコ大統領に約束した。
米当局は、オランダ・アムステルダム(Amsterdam)からマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)に向かっていた同機が地対空ミサイルによって撃墜されたことは間違いないとみているが、ミサイル発射に責任がある者と発射地点を特定するには至っていない。(c)AFP