【7月7日 AFP】フランスの小説家アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery)の童話「星の王子さま(The Little Prince)」のテーマパークが1日、仏東部にオープンした。作品内で語られる「どんな大人も皆、最初は子どもだった」の名言どおり、大人も楽しめる空間を目指しているという。

「星の王子さまパーク(Le Parc du Petit Prince)」が開園したのは、ドイツとの国境に近い仏東部ウンガースハイム(Ungersheim)。園内には熱気球やすべり台、生きたキツネやヒツジといった「星の王子さま」の物語に基づいた趣向が凝らされているほか、3D映画館やCG映像の登場人物たちとの交流など、最先端技術を駆使したアトラクションを通じて作品世界を体感できる仕組みだ。

 テーマパークの中心には2つの大きな熱気球があり、係留飛行で150メートルの上空から近郊ボージュ(Vosges)山脈の絶景を眺めることができる。星の王子さまが巡った星々の旅を模したものだ。飛行家でもあったサンテグジュペリをしのんだ本物の複葉機も展示されていて、子どもたちが実際に乗って遊べる。

 テーマパーク設立プロジェクトに携わったジェローム・ジャコモーニ(Jerome Giacomoni)氏は、想定来園者は2~12歳の子どもたちだが、「かつては子どもだったことを覚えている全ての大人」も対象だと語った。 年間15万人の来場を見込んでいるという。(c)AFP