■個の力を発揮しても、チームに恵まれない選手も

 バロンドールを3度受賞したミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏は、フランス代表として出場した1986年大会のベスト4で敗れ去った。一方、エウゼビオ(Eusebio da Silava Ferreira)氏は、1966年大会で9得点を挙げて大会得点王となる素晴らしい活躍をみせたが、開催国イングランドの前にチームはベスト4で敗退した。

 2001年の受賞者マイケル・オーウェン(Michael Owen)氏は、翌年のW杯でイングランドを準々決勝まで導いたが、チームはブラジルの前に敗れた。一方、2005年受賞者のロナウジーニョ(Ronaldinho)氏は不調に悩み、2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)で祖国ブラジルを援護できずベスト8で姿を消した。

 オランダ代表のマルコ・ファン・バステン (Marco van Basten)氏は1990年大会、イタリア代表のオマール・シボリ(Omar Sivori)氏は1962年大会で、それにも及ばない結果に終わり、バロンドールの不可解なジンクスに屈している。(c)AFP/Martyn WOOD