【3月20日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)は19日、決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は1-2でゼニト・サンクトペテルブルク(Zenit St. Petersburg)に敗れたものの、2試合合計スコアを5-4として準々決勝に進出した。

 昨季大会(UEFA Champions League 2012-13)準優勝のドルトムントは、3週間前に敵地サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で行われた第1戦を4-2で勝利していた。

 ドルトムントを率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、「サッカー界に身を置く人なら誰でも、ゼニトが楽に勝てる相手ではないことを分かっている。準々決勝では、欧州サッカーの精鋭が待っている」と語った。

 第2戦での敗北は、ドルトムントにとってグループリーグのナポリ(SSC Napoli)戦とアーセナル(Arsenal)戦に次ぐ、今季CLで三度目の黒星になった。

 ゼニトは、左サイドで常にゴールを脅かすブラジル代表のフッキ(Hulk)が豪快なシュートを決め、先制点を挙げた。しかし、ドルトムントは前半終了前にベテランの主将、セバスチャン・ケール(Sebastian Kehl)が頭で押し込み、同点で折り返した。

 ロシアの強豪ルビン・カザニ(FC Rubin Kazan)から1月に移籍したばかりで、ベンチスタートだったホセ・ロンドン(Jose Rondon)が後半にヘディングシュートを決めると、これがゼニトの決勝弾になった。

 試合終了のホイッスルが会場に響き渡ると、ドルトムントのファンからは不満が漏れたが、34歳のケールはその反応に不快感を示した。

「ベストな試合でなかったことは明らかだ。でも、スタジアムの雰囲気は理解できない」

「準々決勝に進んだんだ、ある程度は価値のあることだと思うけどね」

 ゼニトは20日、かつてイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を率いたアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)氏が正式に新監督に就任する。(c)AFP/Ryland JAMES