ガラタサライのドログバ、古巣相手に複雑な心境
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【3月18日 AFP】ガラタサライ(Galatasaray)のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)決勝トーナメント1回戦第2戦で、思い入れ深いチェルシー(Chelsea)の本拠地に凱旋を果たすが、古巣に対して自分が容赦するとは思わない方がいいと警告した。
ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が率いるチェルシーは、大荒れの展開となった15日のリーグ戦でアストン・ビラ(Aston Villa)に0-1で敗れ、リーグ戦の無敗は14試合で止まった。チェルシーに対しては、優勝争いの重圧を乗り越えられるのだろうかと疑問の声も上がっている。
アストン・ビラ戦でチェルシーは、ウィリアン(Willian Borges da Silva)とラミレス(Ramires Santos do Nascimento)が退場処分を受けると、ラミレスの退場に激しく抗議し、ピッチに足を踏み入れたモウリーニョ監督もクリス・フォイ (Chris Foy)主審から退席を命じられ、派手に自滅した。
イングランドサッカー協会(Football Association、FA)は、フォイ主審の試合報告書を確認した後、モウリーニョ監督にさらなる処分を科すかどうかを決定するが、今季のここまでの好調ぶりを無駄にしないためにも、チームが早く落ち着きを取り戻す必要があるのは間違いない。
チェルシーはリーグ戦で2位に勝ち点4差をつけているが、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦での差はそこまで大きくなく、イスタンブール(Istanbul)で2月に行われた第1戦は1-1で引き分けている。
そのため、ガラタサライも敵地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で勝利、もしくは2点以上での引き分けに持ち込めれば、準々決勝に進出できる。
こうした状況にあることから、ドログバのスタンフォード・ブリッジ帰還は複雑なものになるとみられ、ドログバ自身も試合開始前にはチェルシーのファンから英雄として迎えられるかもしれないが、試合後には欧州制覇の夢が断たれている可能性も十分にあると覚悟している。