「歩きながらの携帯メール」で歩行能力低下、初の実証実験
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■「歩行の乱れ」を3次元動作分析
今回の研究では、まず被験者に携帯電話を持たせずに9メートルの距離を歩いてもらい、その動きを3次元動作分析(モーションキャプチャー)システムで記録した。次に、携帯電話で何かを読みながら同じ場所を歩いてもらった。最後に、携帯電話でテキスト入力しながら同様に歩行してもらった。
実験の結果、テキスト入力しながらの歩行が最もまっすぐ歩けず、歩行速度も最も落ちることが分かった。またテキスト入力中の歩行者は携帯電話を持っていないときと異なり、頭と首の位置が固定されていたほか、姿勢とバランスも崩れていた。
携帯電話で何かを読みながらの歩行は、テキスト入力中ほどひどい結果ではなかったが、やはり携帯電話を持たずに歩いた場合と比べると歩行に悪い影響が出ることが確認された。(c)AFP