【12月23日 AFP】イスラム教徒とキリスト教徒の宗教対立に起因する戦闘で多数の死者が出ている中央アフリカの首都バンギ(Bangui)で22日、イスラム教系の武装勢力連合「セレカ(Seleka)」の支持者ら数千人が、戦闘員の武装解除を進めるフランス軍に抗議するデモを実施した。「フランスは出ていけ」などと叫ぶデモ隊は、フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領を「犯罪者」と呼び、中央アフリカを分断して国民同士を戦わせようとしているなどと主張した。

 中央アフリカでは今年3月、反政府勢力だったセレカがクーデターで実権を握って以降、混乱が続いている。フランス軍は今月5日に部隊を展開し武装解除を進めてきたが、これまで大きな反発はなかった。地元のイスラム教徒によると今回のデモの背景には、元セレカ戦闘員3人が仏軍との衝突で死亡したことがあるという。(c)AFP/Christian PANIKA