【12月17日 AFP】タンザニア北部サーメ(Same)で、多数の少女に不法の女子割礼(女性器切除)を行っていた容疑で38人の女が逮捕された。サーメ(Same)市長が16日、明らかにした。

 女らは15日、住居の周りで伝統の踊りを踊っていたところを逮捕された。警察はこの住居内にいた3歳から15歳までの少女21人を保護している。市長によると、中には割礼を受けたばかりで傷が癒えておらず、出血している少女もいたという。割礼が行われているとの通報を受け、市長が警察を現場に急行させたという。

 タンザニアでは1998年に法律で女子割礼を禁止したが、現在も一部の地域で女子割礼が行われており、割礼を受けていない女性が地域社会から疎外される地域もある。また、割礼をした女性は夫に従順だとの通念が女子割礼横行の背景にあるとの指摘もある。(c)AFP