【11月27日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)のバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)との重要な一戦を控え、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は26日、絶好調のウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)に激しいプレーを期待するとコメントした。

 マンチェスター・ユナイテッドは勝ち点8でグループAの首位に立っているが、サミ・ヒーピア(Sami Hyypia)監督率いる2位レバークーゼンとの勝ち点差はわずかに1で、決勝トーナメント進出を決めるにはこの試合に勝利する必要がある。

 ルーニーは2-2で引き分けた24日のイングランド・プレミアリーグ第12節、カーディフ・シティ(Cardiff City)戦で試合序盤にジョードン・マッチ(Jordon Mutch)を蹴り、批判の対象となった。

 ニール・スワブリック(Neil Swarbrick)主審からイエローカードは提示されたものの、28歳のルーニーはその後もプレーを続けてユナイテッドの先制点を決めると、さらにパトリス・エヴラ(Patrice Evra) の2点目をアシストした。

 ルーニーは試合後、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)の解説者を務めるマーティン・タイラー(Martin Tyler)氏とグレアム・スーネス(Graeme Souness)氏からレッドカードを出されなかったのは幸運だったと言われたことに対し、自身のツイッター(Twitter)アカウントで反論した。

 しかし、モイーズ監督は激しいプレーをするルーニーを見ている方が好ましいと語った。

 今季のリーグ戦とチャンピオンズリーグで計8得点を挙げているルーニーについて、モイーズ監督は「体の状態、態度、メンタルはここまで最高潮を保っている。非の打ちどころがない」とコメントした。

「選手は時に熱くなる瞬間があるものだが、私としては、ウェインには腹の中に炎を持っておいてほしい。タフで攻撃的な選手であってほしいんだ」

「誰かを蹴れとは言わないが、今われわれが目にしているウェイン・ルーニーは、絶好調を維持して得点を重ねている」

「状態の良さは誰の目にも明らかで、カーディフ戦では自分で点を決めてアシストもしたのに、どうやらあの試合では得点ではない別のことが注目を引いたようだ」

「ウェインにはよくあることだ。多くの注目を集める選手だからね。けれどそれも多くは、今シーズンの好調ぶりがあってこそだ」

 グループリーグでは最後となる敵地での試合を前に、モイーズ監督はここで勝利して、2週間後のシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)との最終節を待たずにグループ突破を決めたいと意欲をみせている。

 しかし、レバークーゼンが欧州王者のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に1-2で敗れた3月以降は本拠地で無敗を続けており、今シーズンもドイツ・ブンデスリーガ1部で2位につけていることもあって、対戦相手への警戒は怠っていない。

「グループの行方はまだまったく分からないし、明日はここドイツで大変な仕事が待ち受けている。何とかやり遂げたいが、相手がレバークーゼンだけに難しい試合になるのは間違いない。それでも、最終節ですべてが決まる状況は避けたい」

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