【11月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督が、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)に呼び戻したいと考えていることを明らかにした。

 またモイーズ監督は、いつの日かロナウドと一緒に働ける日が来ることを願っているとも明かしている。

 レアル・マドリードでするという夢を実現させるため、2009年にマンチェスター・ユナイテッドを退団したロナウドだが、昨シーズンはユナイテッド復帰のうわさが取りざたされた。

 モイーズ監督がアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏からチームを引き継ぐ際、大型補強の一環としてロナウド獲得を目指しているのではないかと報じられたが、実際にはユナイテッドが同選手の獲得に動くことはなく、ロナウドは9月にレアルと新たに5年契約を結んだ。

 しかし、モイーズ監督は今でも、19日に行われたスウェーデンとのW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選プレーオフ第2戦でハットトリックの活躍を見せたロナウドのファンであり、その実力を高く評価している。

 ユナイテッド在籍中の6年間で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇と3度のリーグ優勝を成し遂げたロナウドを、レアルから獲得することは困難な状況だが、モイーズ監督は完全に諦めてはいない。

 クラブの公式テレビMUTVでモイーズ監督は、「ロナウドが世界最高の選手であることをマンチェスター・ユナイテッドの誰もが認めるだろう」と語った。

「残念ながら、私は彼と一緒に働く機会が無かった。だけどいつの日か、それが実現する可能性は残っている」

 ロナウドは国際サッカー連盟(FIFA)が投票期間を延長した2013年世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」の最有力候補に挙げられており、シーズン42得点を記録した2008年には同賞を初受賞している。

 ロナウドとユナイテッドで2シーズン一緒にプレーしたアンデルソン(Anderson Oliveira)は、かつての同僚のバロンドール受賞は間違いないとの見解を示している。

「ロナウドなら何だって簡単だ。彼はいつも得点を決めている。19日の試合では3得点を挙げた。彼は驚くべき選手だよ。僕は彼が世界最高の選手だと思っているよ」

(c)AFP