――ファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督から受けた冷遇

 当時レアル・マドリードを率いていたカペッロ監督との確執がなければ、ベッカムは2007年に米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)に移籍せず、その後も欧州のトップレベルでプレーしていた可能性がある。

 カペッロ体制のレアルに嫌気が差していたベッカムは、在籍期間中にギャラクシーとの契約を発表した。

 すると、カペッロ監督は強権を発動し、ベッカムを試合に起用しない方針を示した。

 その後、ベッカムはチーム内での地位を取り戻し、レアルのリーグ優勝に貢献したが、最後までギャラクシー移籍がくつがえることはなかった。