【12月1日 AFP】排卵期の女性は、母親との親交を求める一方で、父親を「本能的に」避けている――。米マイアミ大(University of Miami)の研究チームが、こうした研究結果を心理学専門誌「サイコロジカル・サイエンス(Psychological Science)」に発表した。

 デブラ・リーベルマン(Debra Lieberman)教授らの研究チームは、妊娠が可能な年齢の女性48人を対象に、携帯電話の通話記録を調べ、課金期間中の父親または母親との通話の日にちと長さを記録した。

 その結果、排卵期の女性が父親に電話する回数と長さは通常より減り、父親からかかってきた電話についても早めに切る傾向があることがわかった。全体的に、排卵期の女性が父親に電話する回数と長さは、生理期の約半分だった。

 父親との通話回数が少ないのは、恋人と会うためでも、親の支配から逃れるためでもないことは確認済みだ。

 一方、母親に対しての電話は、減るどころか増える傾向にあることがわかった。

■近親交配避けるためのメカニズムか

 研究チームは、女性には生来、近親交配により不健康な子どもが産まれるリスクを防ぐメカニズムが備わっているためと結論付けている。「そう考えると、男性の親族との接触が排卵期に減ることについて納得がいく」と、リーベルマン教授は話す。 

 これまでの研究では、女性は排卵期に「ハスキーボイス」や「競争心」といった男らしい資質を持った男性にひかれるという結果が示されている。(c)AFP

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