【8月26日 AFP】最新技術を用いたアニメーション映画で世界的に有名な監督の今敏(Satoshi Kon)さんが24日、すい臓がんのため死去した。46歳。今さんの事務所「Kon's Tone」が25日、発表した。

 北海道で生まれ、武蔵野美術大(Musashino Art University)在学中の1985年に漫画家デビュー。97年には『パーフェクトブルー(Perfect Blue)』で監督デビューを果たし、その繊細でリアルな描写が高い評価を得た。

 2本目の『千年女優(Millennium Actress)』(2001年)は世界でも公開され、映画賞も受賞。3作目『東京ゴッドファーザーズ(Tokyo Godfathers)』(2003年)はアカデミー賞(Academy Awards)長編アニメ賞候補作となり、2006年の『パプリカ(Paprika)』はその年のベネチア国際映画祭(Venice Film Festival)に出品され、翌年のブリュッセル(Brussels)のアニメ祭で観客賞を受賞した。

 最近では、新作『夢みる機械』の製作に当たっていた。(c)AFP